
検索意図に沿ったコンテンツ作りがGoogleで上位表示される為に必要なことはご存知だと思います。
ウェブ資産(コンテンツ)は、ウェブマーケティングを行なっていく上で非常に重要なポイントです。
前回のウェブ資産(コンテンツ)の重要性はこちら↓
https://office-avenir.com/web-contents/
今回は「価値あるコンテンツを欲しい人に届ける」というテーマでお伝えします。
ターゲット層は「誰か」を考える
「欲しい人に届ける」とは、あなたのビジネスでターゲット層となる顧客像です。
例えば、幼児向けの塾やスクールを運営するビジネスの場合のターゲット層は、
3歳〜5歳の未就学児をもつ20代後半〜30代前半の親世代
3歳〜5歳の未就学児の孫を持つ50代〜60代の祖父母
前者の方が売上にすぐ直結する可能性は高いと思います。後者の祖父母から未就学児の親へ「伝わる」という可能性も考えられるので記載してます。
対象となるのは3歳児から5歳児までなのですが、検討してくれるのは当然「その子たちの親」になります。
<習い事をさせたい>
親としての理想・子どもの将来の為に投資したい。
<習い事をさせる親の心理や願望>
「こんな大人に育って欲しい」
「頑張る力を身につけさせたい」
「子どもの将来を考える」
と思っている親がターゲット層となりますね。
僕ら結婚式カメラマンの場合で考えると、
<ターゲット層>
結婚式を挙げたい新郎新婦
結婚式をしない写真だけ撮りたいカップル
が対象となります。
(収入源を考えると、式場提携している写真業者の下請けやフリーカメラマンが登録できるマッチングサイトからの依頼もあります)
あなたの商品が欲しいペルソナを設定する
マーケティング用語で使われるペルソナとは、あなたのビジネスにおける理想の顧客像のことです。
先ほどターゲット層を「誰か考える」と述べましたが、もっと細かく「顧客像」を設定することです。
簡単に言うと「こんな人から依頼されたらめっちゃ頑張る」「めっちゃいいお客さんだね〜」と思った過去のお客さんです。
逆の「文句ばかり言う人」「クレーマー体質で値下げ要求ばかりしてくる人」を相手にしたいですか?
つまり、同じ30代の夫婦でも・・
・子供が欲しい or 欲しくない
・結婚式したい or したくない
・買い物は質を重視 or 値段重視
と言うように好みや価値観も全く違います。
だからこそ、あなたの理想の顧客像を設定して、その人に情報や価値を届けていくことが、結果的にあなたのビジネスも良い方向に向かっていくと思います。(僕がそうだから)
ペルソナ設定の例
ペルソナ設定を行う場合、具体的な項目を明確に設定していきます。あくまでも仮説(理想像)なのですが、結構大事です。
例)子ども写真・家族写真を撮りたいカメラマンの場合
<家族構成>
33歳の夫・35歳の妻・もうすぐ1歳の子
<仕事>
夫=公務員で土日休み
妻=育児休暇だけど仕事復帰したい
<趣味>
夫=旅行
妻=買い物
<デバイス>
両者ともiPhone
<インターネット利用状況>
パソコンなし、スマホのみ。夫は通勤中や昼休み、妻は育児の合間に利用する。
妻はインスタに子どもの成長記録を載せているユーザー。
<住んでいる地域>
〇〇県〇〇市の夫の社宅
来年戸建て住宅を建てる予定
続いて価値観や悩みなども設定する
<価値観>
夫は数字に強く、損得勘定で物事を判断する傾向があり、妻は子どもにはお金をかけたいが、自分の買い物は我慢している。
夫婦とも待望の子どもを授かり大切に育てている。子供の成長過程はスマホですぐ写真で撮ったりしている。
両親は遠方に住んでいるので、スマホで孫の写真を送るなど、両親は大事に思っている家族。
<最近の悩みや夫婦の会話>
子どもがもうすぐ1歳になるので、両親を交えて食事会(1歳の誕生会)を考えている。
記念なので写真を撮りに行こうと思っているが、せっかくなら両親や家族とも残したいと考えている。
そんな時、友人から大手子ども写真館で結構な金額を払ったと知り、「そこまでお金をかけるなら子どもに洋服やおもちゃを買ってあげた方がいいのでは?」と夫婦で話している。
ただ、夫の両親が写真を撮りたいと要望があったので、お財布事情を考えながら色んな子ども写真館のサイトを見ている。
と言うような具体的な仮説を立てます。
では、この夫婦にとって「家族写真を残すカメラマン」が提供できる価値のある情報は?どんなサービスがあれば、この家族は喜んでもらえるかを考えていきます。
価値あるコンテンツを届ける
これはビジネスモデルの考え方としても重要です。
売りたい商品を売る。と言うことはよくありますが、ペルソナ設定したユーザーへ情報を届けて価値を感じてもらう、共感してもらうためには、
ペルソナ設定した人の悩みや不満を解決できる商品やサービスを届けることです。
売り手側の目線で考えた商品や価格ではなく、ユーザー目線の商品設計を行います。
もっと言えば、このペルソナ設定した人物像だけ、顧客になってくれればいい。という考え方です。
つまり、価値あるコンテンツとは、ペルソナ設定した人物が「これいいね」「これ私たちにピッタリじゃない!?」と、共感してくれるコンテンツ(情報)のことです。
情報を受け取った側が「これいいね」と思ってもらうことが「価値」になる。
ユーザーが欲しい情報を届ける
当然の話ですが、見てもらえなければ「届けてない」ということになります。
ここで、先ほど設定したペルソナ設定の項目に合わせて情報発信を行います。
<インターネット利用状況>
パソコンなし、スマホのみ。夫は通勤中や昼休み、妻は育児の合間に利用する。
妻はインスタに子供の成長記録を載せているユーザー。
<住んでいる地域>
〇〇県〇〇市の夫の社宅
<家族構成>
33歳の夫・35歳の妻・もうすぐ1歳の子
<最近の悩みや夫婦の会話>
・両親を交えて食事会(1歳の誕生会)を考えている。
・記念なので家族写真を撮りに行こうと思っている。
・友人から大手子供写真館で結構な金額を払ったと知った。
・お財布事情を考えながら色んな子供写真館のサイトを見ている。
<この夫婦の要望>
・大手写真は高くなるのでは?と疑問がある。
・子どもだけでなく、家族写真も残したい。
・高くつきそうなら別のことでお金を使いたい。
・自分たちにあった写真館や撮影プランを模索している。
この仮説から、夫婦の要望が叶うプランや商品を組み立てます。
そして、夫のインターネットへの接触時間は通勤中や昼休憩。一方、妻は育児の間にスマホで検索したり、インスタで情報を集めている可能性があります。
そのことから下記の戦略を立て、ウェブ上での接触頻度を高める施策を行います。
<具体的な施策>
・ネットを見るタイミング(時間)に合わせてウェブ広告(Google)を出す。
・インスタでハッシュタグ(例 #バースデーフォト など)を付けた投稿を続けアカウントを育てる。
・インスタ(Facebook)で「地域と年代」をペルソナに合わせて広告をだす。
・夫婦の要望にある疑問に対して、解決できるコンテンツをブログで書く。
接触頻度とは、ウェブ上で見る機会(接触)を増やすこと。その結果、ユーザー側が親近感を持ってくれたり、信用性が高まる、印象が好転していく心理。
まとめ
価値あるコンテンツを欲しい人に届けることができれば、自然と問合せや売上も上がります。
見込み客に対してもそうですが、潜在顧客にも有効なマーケティング手法なので、ペルソナに合わせた商品設計や集客するための戦略を考えていくことが大事です。
もちろん、依頼してくれるお客さんが喜ぶ内容であることは大前提の話です。
商品は良くて(喜ばれる商品)当たり前ですよね。
フリーランスとして、事業者として独立する以上、その辺の人には負けない技術や情熱をあなたは持っているはずです。
ただ、いくら商品サービスが他社より優れていても、どれだけお客さんに喜ばれる内容だったとしても、
それを欲しいと思うユーザーに、あなたの情報が届いてなければ何も起こりません。
結果も当然出ないわけです。
僕も起業して5年経ちましたが、僕よりも技術や経験豊富なカメラマンや事業者の方が廃業される光景も目にしてきました。
だからこそ、技術だけでなく、マーケティング力・集客できるスキルを身に付け、生き残るために稼ぎ続けるフリーランス、起業家としての生き方を突き進んで行きましょう。