今回の記事は「再生数や登録者数と売上は必ずしも比例しない」というお話です。これは現在運用を代行している企業様の実績だけでなく、弊社も実際に経験している事実です。巷では「再生されるためのテクニック」「登録者が伸びやすいタイトルの付け方」などテクニック論やバズらせることが「正義」という認識が広がっていますが、弊社は全くそうは思っていません。地方でたった1人の事業者がYouTubeを始めたことで登録者は1000人にも満たずとも、結果的に1億円もの売り上げにつながっているからです。
1. 再生数や登録者数が少なくても集客が伸びる理由
YouTube運用で注目されがちなのは再生数や登録者数ですが、実際にはそれだけがビジネスにとって重要な指標ではありません。企業のYouTube運用において、本当に注目すべきは「見込み顧客へのリーチ」です。
すなわち、本来の顧客層である人たちに見てもらった時にどう感じてもらえるか。という動画の本質的な部分。再生数や登録者数が多くなくても、質の高いターゲット=自社の顧客層に届いていれば集客と売上に必ず直結します。
2. 効果的な動画マーケティング:集客と売上を増やすポイント
(1) ターゲットに合わせた動画の内容と目的を設定する
動画の内容が、サービスや商品に関連するテーマに特化していれば、数よりも質が重視されます。例えば、具体的な課題解決や利用シーンを描く動画を作成することで、関心のある視聴者に強く響き、購買意欲が高まります。
重要なのは「今までのお客様が自社を、なぜ選んでくれて、ピックアップしてくれたのか、その中で何が決め手になって申し込みや契約に至ったのか」という経緯です。
その価値基準をお客様の事実ベースで把握することで「本当に発信すべき内容」を理解し、価値観に共感してもらうことで少ない再生数でも結果的に利益につながっている事実があるからです。
(2) 検索エンジン最適化(SEO)を意識した動画
SEOを意識したタイトル、説明、タグ設定により、関連キーワードで上位表示を狙うことで、新たな顧客にリーチしやすくなります。たとえ再生数が伸びなくても、特定のニーズを持った視聴者にリーチできれば集客は可能です。
一般的には上記のような内容は、どのマーケティングでもある程度行なっていることです。
重要なのは『誰に向けての内容なのか』です。再生数や反応を稼ぐならモデリングしてパクると意外と簡単に数字は作れますが、売上に比例するかというと・・・ということなんです。
(3) コールトゥアクション(CTA)で視聴者をアクションへ誘導
動画内で具体的なCTA(例:商品ページへのリンク、問い合わせの案内)を入れることで、視聴者が次のアクションを起こしやすくなります。再生数が少なくても、しっかりとした導線を引くことで顧客化につながりやすくなります。
これも最低限のことですが、今の視聴者やユーザーは必ず他社とも見比べているはずです。
その中で「やっぱりこの会社が良い気がする」と思ってもらうためには何が必要でしょうか?
ズバリ、価値観の共感です。人で選ばれる商品サービスを扱っている企業であればあるほど、この要素は非常に重要になってきます。
そして、動画こそ人の魅力や価値観を伝えやすいということを知ってください。
3. 成功事例:再生数や登録者数を重視せずに売上アップに成功したケース
ある小規模の自動車販売店では、総再生数は多くなくても「商品を購入したい」という関心が強いユーザー層に特化した動画を配信することで、数百万の車がわずか動画投稿から2週間で売れました。
個人向けコンサルを行われているT様。YouTubeの配信を始めたことで新規顧客の獲得だけでなく、同業他社との差別化も行うことができ、本来きて欲しい客層からの問い合わせも増えました。80万〜150万のコンサルティングの申し込みも定期的に獲得し続けています。
4. YouTube運用で注力すべき指標
再生数や登録者数だけでなく、以下の指標を重視することで、より実質的な集客効果が期待できます。
- 視聴維持率:興味のあるターゲット層に響いているかを確認するために重要です。
- リンククリック数:YouTube動画からウェブサイトなどへの誘導が成功しているかの指標です。
- 問い合わせ数や購入数:実際に売上やリードにつながっているかを確認できる指標です。
ただし、YouTubeの仕組み上、WEB広告のようなコンバージョンの数値は正確に把握することが容易ではありません。しかしながら「YouTubeを見て」という問い合わせが圧倒的に増えたという声も多くあります。
5. まとめ:再生数や登録者数に惑わされない、実質的なYouTube運用で成果を出そう
企業のYouTube運用で本当に大切なのは、視聴者数や登録者数の規模ではなく、「適切なターゲットに届き、アクションを促しているか」という点です。少ない再生数でも、ターゲット層に響く動画を作り、効果的なSEOやCTAを駆使することで、集客と売上はしっかりと伸ばすことができます。
事実、私自身がYouTubeを始めなければ「運用代行」や「タレント・芸能人の撮影」という仕事にすら行き着いていないからです。本当に始めて良かったと思っています。一方で、情報商材を得意とする業者が情報弱者向けにYouTube集客セミナーや高額商材を販売していて売れていることも知っています。
結局は「誰に依頼するのか、自分たちがどんな道を進んでいくのか」は自分次第なんだと感じています。
なので、この記事や私たちの制作する動画に共感していただける方々と私は一緒にお仕事できればと願っています。
皆様のご参考になれば幸いです。