今回は『失敗しないYouTube運用代行会社の選び方』というテーマを運用代行をやっている会社として、また事業を行っている経営者としての視点で真剣に考えてみました。
・今からYouTubeを活用して集客を強化したい
・すでに始めているが撮影や編集に時間がかかって外注化を検討している
・編集は外注しているが思うような数値や結果に繋がらない
という、まだYouTube運用で成果を実感できていない事業者や企業さんに向けての内容です。
YouTube運用代行会社の選び方
2020年からYouTube運用代行を依頼できる会社や個人委託も含めてかなり増えています。(私たちもそうですね)
そこで今回は『失敗しない選び方』という視点で考えたときに、やはり外せないポイントはいくつかあると思っています。
編集やサムネイルが上手とか、YouTubeを伸ばすための知識やノウハウ・・・これをアピールしている会社も多いです。
何万回再生されたとか、何万人の登録者のチャンネルを運営している実績とかですね。
これについては、実はあまり参考にしてはいけない。という事実があるのはご存知ですか?
『何万人のチャンネルを短期で育てたからすごい!』
『数万回再生される動画を作れるなんて!』
と、思うのはしょうがないと思いますが、私たちが考えるこの数値は「代行会社の実績」ではなくて『配信者の実績』なんですね。
というのもYouTubeには『ジャンル』というものが存在します。
・視聴者数が多いジャンルと、少ないジャンル
・再生回数が多く見込めるジャンル
これに加えて『動画そのものの内容』が『人の要素』がプラスされて数値化されていきます。
動画の内容が良くないと、いくら編集技術が高くても、いくらサムネイルやノウハウを詰め込んでも、そもそもYouTubeで再生が伸びにくいジャンルもあれば、そもそも内容が薄い、質の悪い動画は伸びないです。
なので登録者や再生回数は演者さんである企業や事業者の方の力が8割〜はあると思ってます。(サムネイルも設定せずに編集もあまり手を加えなくても数万回再生されることは結構あります)
じゃあ何を基準に選べば良いかということですが、 YouTubeのメカニズムを理解してどんな目的で運用を行っていくか。この部分がかなり重要だと思っています。
では、まず最初にYouTubeを使って集客につなげたいと考えている事業者や経営者の方向けの内容から解説します。
集客したいなら『WEB集客』できている会社を選ぶ
ウェブ集客といっても幅は広いですが『集客』は利益を上げるための手段であって『目的ではない』ということをまず知って欲しいです。
ここでは『YouTubeを使って集客力を強化したい』という目的で運用したい前提の話です。
このYouTubeで集客をしたいという会社さんは、今まであまりウェブ集客に力を入れて来なかったから強化しないといけないという『課題』になっているケースも多い思います。(集客に困ってなかったらYouTube集客する優先度は低いはずです)
もしくは『同業者がYouTubeでうまくいっているので自社も取り組んでいきたい』というキッカケもあると思います。
では、なぜ『ウェブ集客できている会社』じゃないといけないのかというと、
『集客』が、すでに楽な状態にあるという経験や立場にならないとわからないこともあるんですね。
実際にTwitterなどで『YouTubeで集客できます』と強めのトーンで発信されているケースも見かけますが、そもそも集客って人数を集めればいいわけではないんです。(問い合わせが増えれば良いという認識が間違っているということなんです)
簡単にいうと『問い合わせが10倍になれば、新規対応も10倍の時間と労力が必要になる』ということです。
バンバン問い合わせはくるものの、時間と対応に追われて社員も疲弊してストレスも溜まる・・・って望んでた未来とは少し違うと思います。
例を出すと、成約率10%という業界があります。
来場者には誠心誠意対応しないといけないのは当然ですが、逆を言えば『決まらない人たちへの対応も増える』ということになります。
問い合わせが増えることによって、新規来店の制限が増えてしまい、本当は決まるはずだった人たちへの予約を逃してるかもれない・・という状態。
意外とこれで困っている企業さんってあるんです。これが問い合わせの数だけを増やせば良いわけではないという理由です。
では何が必要なのかというと、ウェブ集客でもYouTube集客でも『フィルター』をかけないといけないわけです。
『あなたの会社に依頼したい』という人だけ問い合わせしてくれるとすごく楽だと思いませんか?
そうするために『配信する内容やウェブ集客する時に必要なフィルター』という考え方があります。
YouTubeもこのフィルターとなる要素を持っているので、どのような運用方針で配信していくかがすごく重要な設計ポイントになると考えています。
『YouTubeで集客』ということを考えた時に、どのような手段で、どんな位置付けにしてYouTubeを活用していくかは、ただ再生数を伸ばすとか、登録者数を伸ばすことだけではなく、いろんな方法があります。
だからこそ、ウェブマーケティングの知識や実績がある会社だと『あなたの会社の場合はこういう戦略もありますよ』とインターネットの世界で専門的な意見やアドバイスができる会社の方が良いと思います。
・動画編集は「再生回数や登録者は増えにくい&減る」ことはあっても編集が上手だから増えやすいということはない。
・あくまでも編集はわかりやすさを追加するもので、そもそもの動画の方が重要です。
それを踏まえて、『集客』ということを考えた時に、どのような状態になるのが自社にとって利益につながるのか全体的なことを提案してくれる会社がオススメですね。だからウェブ集客、マーケティングに詳しい会社に頼む方が選択の幅が広がると思います。
では、
『ウェブマーケティングは大丈夫です。 YouTubeの運用ノウハウがないので外注したい。』
という会社さんはどのような会社を選ぶ方が良いか?という話に移ります。
YouTube運用代行会社の選び方〜その2〜
ここでは『自社でウェブマーケティングが得意です』という企業さんにとってどんな選択が良いかをお話ししていきます。
基本的なウェブマーケティングの知識や実績がすでに自社である場合は、YouTubeの運用方針がものすごく大事なのは理解されていると思います。
では、どんなYouTube運用代行の会社が良いかというと・・・
・ペルソナに合わせた動画編集(世界観や色使い)や文字や装飾のデザインを理解してる
・YouTubeのメカニズムを理解して戦略を一緒に考えてくれる
・前項で話したウェブマーケティングのスキルや実績がある
つまり、マーケティングの考え方やビジネス思考が一緒だと話が早いですよね。無駄なやり取りや、イメージと違うので修正や指示なども極力抑えることができます。
もちろん、運用方針によっては『動画編集とYouTubeの設定のみ』だけ依頼できる会社でも良いと思います。ただ、その場合だと運用代行の会社でなくとも『動画編集者』を雇うか外注化して、マーケティング思考を教育していくという手段もあります。
まとめると、自社でウェブマーケティングのスキルや人員がいる場合は、自社の労力を最小限に抑えつつ、必要な部分のみ依頼できるスタイルの会社や、動画編集と公開設定などの作業的な部分だけ依頼できる会社でも良いと思います。(もちろんYouTubeの知識がある前提)
では次に「良いのはわかってる。でもそこまで予算かけれるかどうか・・・」という場合です。
YouTube運用代行会社の選び方〜その3〜
次に『予算重視』でYouTube運用を検討している会社さんで『失敗しない会社の選び方』について考えます。
大きな企業さんは毎月数百万と予算をかけることもできると思いますが、地方企業や個人店などで毎月そんな予算を組んでまで取り組めるかというと・・難しいことが多いと思います。
『YouTubeは良いとわかっているからやりたい。でも予算も限度がある』
そこでオススメな方法を考えました。
配信ペースにもよりますが、月間コストは数万以内に収まる計算です。
②それを実現するためにどのくらいの配信、本数、期間が必要か知る。
③撮影・編集・配信・演者・企画構成を考える、これの優先度を決めていく。
④最も優先度が高い、そして時間がかかる部分だけ外注化する。
⑤3ヶ月継続して改善ポイントを専門家にアドバイスしてもらう。
⑥以降、①〜⑤を繰り返し
外注化に関しては個人レベルで依頼を受けている人もいるので、大々的に運用代行やっている会社に依頼するよりもコストはかなり抑えられると思います。
特に『編集』に関してはランサーズやクラウドワークスだけでなく、ココナラやTwitterでも募集できます。編集レベルはまちまちですがYouTubeの編集は企業PR動画のようなスキルは不要なケースも多いからです。
ポイントは『誰に聞くか』という部分だと思いますが、意外と単発的なコンサルや、YouTubeでも無料相談なども行なっている人もいますので、まずは試しに聞いてみるのも一つの手だと思います。
直接的なアドバイスは有料だったとしても、毎月50万以上かけて運用代行会社に頼む・・という選択よりも予算を抑えつつ、継続的な配信と改善を行う習慣をつけていくのも『やらないよりは絶対にやった方がいい』と思います。
近々弊社も事業者向けのYouTube配信始めますので、企業向けYouTube運用の動画を見て知識をつけて取り組んでいくことも良いと思います。
実際に弊社では自社で運用を始めて実際に成果につながったので、必ずしも外注や運用代行会社に依頼しないと成果につながらないわけではないです。(別事業の話ですが年間数百万は伸びました。客単価5~10万です)
実際に今でもYouTubeを見て問合わせもいただくので、別事業の方は集客に全く時間をかけていなくても自然とお問合せがくる状態になっています。
だからこそ、予算がかけれない個人でもYouTubeを事業に活用すると集客も楽になるんです!ということを体感してほしいと思っているんです。
まとめ
今回は『失敗しないYouTube運用代行会社の選び方』というテーマでお伝えしました。
『失敗しない』というのは『お金をかけたのにも関わらず全く成果につながってこない』という結果になって欲しくないからなんです。
YouTubeの運用代行を行なっている会社はたくさんあり、それぞれ得意分野もあると思います。
そのため、YouTube運用を外注化したいと考えている企業さんのジャンルや運用目的によって、どこを選べば良いかも変わってくると思います。
タレントさんを起用したい企業は、タイアップ企画が得意な会社を選ぶべきだと思いますし、自社でウェブマーケティングがしっかりできている会社であれば、足りない要素だけ依頼できる会社などもあります。大事なことですが、予算の都合もあると思います。
実際にお金をかけなくても自社で成果につながった事例もありますので、せっかくYouTube運用に取り組むのであれば失敗して欲しくないと思ってこの記事を書きました。
あとはどんなビジネスでも「人と人の関係性」もありますので相性もあると思いますが、どんな人に頼めるのかをしっかり事前にわかるのであれば依頼する側も安心ですよね。
稀に『もう遅いんじゃ?』と疑問を持たれることもあるかもしれませんが、今からでも全く問題ないと私たちは感じています。
ぜひ御社の事業に動画マーケティングの1つとしてYouTube運用を取り入れてみてはいかがでしょうか?
最後までご覧いただきありがとうございました。