某『インスタ&SNS運用講座』で実際に行われていたお話です。
「不幸話はアカウントの武器になる!」「今はアフレコ動画が伸びている!」「まずは徹底的にパクることから始めよう!」と熱弁。受講生は「なるほど!」と頷いていました。
でも正直、私は心の中でこう思ったんです。
「え…まだそんなレベルの話をしているの?」
「テクニックよりも、ビジネスのリテラシーを上げる方が先じゃない?」
一時的なテクニックは役立つかもしれません。
でも、それだけに頼ると「続かない」「成果につながらない」という壁に必ずぶつかります。
この記事では『企業や事業者がSNS運用(集客)を行う上で、まず最初にやるべきこと』について、私なりの考えや実体験をもとに解説していきます。
よくある“テクニック頼み”のSNS運用
-
不幸話をネタにして共感を得ようとする(差別化?)
-
流行りのアフレコ動画を真似して投稿する
-
とりあえず人気アカウントを徹底的にパクる(TTP理論)
こうした方法は一見、手っ取り早く「再生数」や「いいね」を増やせます。
しかし、ビジネスの成果――つまり売上やブランドの確立――につながるかというと、ほとんどの場合はそうではありません。
なぜなら、“表面の数字”は増えても“本当に必要なお客さま”には届かないからです。
私も過去にインスタの自動ツールを使ってフォロワーを伸ばしたこともあります。
当時は「集客したい」「SNSから売上を伸ばしたい」という気持ちから始めました。
当時の私は知識が乏しく、「こうすれば伸びる!」という方法論に一喜一憂していました。確かにフォロワーは増えましたが、売上にはつながらなかったのです。
その先、どうしたら実際に集客に繋げられるのかがわかっていない(そこは教えてくれない)というケースが私だけでなく、周りの人たちも同じような状態でした。
単純にインフルエンサーやフォロワー数が多いアカウントを目指したいだけならそれでもいいかもしれません。
でも、本来の目的は『売上UPのための集客』だったはずです。
大事なのは目に見える数値ではなく、ビジネス戦略。
どんな目的でSNSを使うのか、どのような位置付け(見せ方)で情報発信を行うのかは『手段(戦術)』の話です。
戦略なくして戦術は活かせずです。
戦略=ビジネスモデルの設計(全体の方針)
戦術=具体的な行動(投稿方法やコンテンツの工夫)
本当に必要なのは「ビジネスリテラシー」
SNSを武器にしたいなら、まず整えるべきはテクニックではなく ビジネスの土台 です。
-
誰に届けるのか?(顧客理解)
-
何を価値として伝えるのか?(提供価値)
-
どうやって一貫して表現するのか?(ブランド設計)
ここが曖昧なまま「流行の手法」だけを繰り返しても、成果は安定しません。
逆に、ここがしっかりしていれば、どんなテクニックも「活きる武器」に変わります。
集客、情報発信の前に「ビジネスリテラシー」を高めることがその後の結果を大きく左右すると思います。
ビジネス思考という言い方もあると思いますが、具体的に何を学べばいいか?
① SNS運用で欠かせないマーケティングの基礎
-
顧客理解:「誰に届けるのか」を具体的に言語化できること
-
提供価値:「自分の商品・サービスが解決する課題は何か?」を明確にすること
-
ポジショニング:競合と比べて“自分を選ぶ理由”を整理すること
マーケティングの基礎を押さえるだけで、「発信する内容」が一気に変わります。
② SNS運用を支えるブランディングの視点
-
「世界観」や「言葉のトーン」に一貫性を持たせる
-
自分(自社)が選ばれる理由を“無意識レベル”で伝わるようにする
-
「あの人らしいよね」と言われる状態をつくる
流行のネタを追いかけなくても、「その人だからフォローする」状態を目指せるようになります。
③ SNSを収益化につなげるビジネスモデルの設計
-
どう収益につなげるのか?(フォロワー数=売上ではない)
-
SNS発信から「問い合わせ」「購入」までの導線を設計する
-
短期の売上だけでなく、リピートや資産化を前提に考える
SNSはあくまで「集客装置」であって、ビジネス全体の仕組みがなければ成果は積み上がりません。
テクニックに振り回されず、「発信 → 反応 → 売上」までを一貫してつなげられる力を持つこと。
ビジネススキルが低い人と高い人の違いは『応用』ができるかどうかの違いが多いです。
たくさんの業種、商品サービスがあるように、『顧客の質、価値観』も全く違います。
例えば、YouTubeの運用代行を行なっていても
・登録者数や再生数を一番に考える人(バズが正義、認知が重要という価値観)
・登録者よりもブランディング、顧客層に共感を得ることが重要(目先の数値ではなく本質を大事にする)
求める企業も提供する企業も様々です。そこには「そのサービスを選んだ顧客」がいますよね。
同じ業界や業種でも、売り手側も買い手側も価値提供や重要視する部分や考え方に「違い」があるわけです。
でも、冒頭で述べたような「SNSのテクニック論」は”なぜか同じ”なんです。
商品サービスが違う、顧客の価値観もそれぞれ異なるのに、SNS運用の方法は同じでしょうか?
私は違うと思います。そもそも他者との差別化を考えているはずなのに、他の人がやっていることと同じことをするのはその他大勢の中に自ら飛び込んでいますよね。
モヤモヤしているあなたへ
SNS運用の中で、こんな気持ちになったことはありませんか?
-
「数字は増えているのに、売上には結びつかない」
-
「頑張って投稿してるのに、手応えがない」
-
「テクニック論ばかりで、本質を学べていない気がする」
もしそうだとしたら、その感覚は正しいと思います。
むしろ、そこに気づけた時点で、あなたは次のステージに進む準備ができているということ。
まとめ|SNSを“資産”にするために
SNS運用は、短期的な「伸ばし方のテクニック」ではなく、長期的にブランドや事業を育てるための仕組みづくりです。
流行を追いかけることが悪いわけではありません。
でも、それを“土台のないまま”やっても続かない。
SNS運用を成果につなげるためのポイント
- 自社の商品・サービスを求めてくれる顧客層が誰なのかを理解する
- その顧客がどのSNSプラットフォームにいるのかを正しく把握する
- 過去の顧客(事実ベース)の価値観に合わせて設計を行う
- 欲しい情報・共感できる情報を届けて初めて成果につながる
- だからこそ自己理解(自社の顧客層の理解)を深め、応用できる状態に持っていく
私たちAVENIRは「撮る・届ける・売れる」を仕組みにすることで、SNSや動画を一時的な流行ではなく、資産として積み上げるサポートをしています。
テクニックにモヤモヤしている方こそ、一度立ち止まって「設計」を見直してみませんか?
テクニックに振り回されず、自社に合った設計から整えることが成果への近道。
AVENIRは、動画とSNSを“資産”に変える本質的な運用を一緒に組み立てます。
※オンライン・対面どちらも対応可/初回ヒアリング無料