アベニールデザイン株式会社代表、兼カメラマンの山﨑です。
東京の企業様のYouTube撮影で出張してきました。
相変わらず人も多くてSNSでよく見かける”東横キッズ”も拝見して色々と考えることもありましたが、収録は無事完了しました。
全国対応で撮影は行っていて、東京のカメラマンとの連携もあるので私が行けない日は現地のカメラマンが撮影させていただくこともあります。
普段から撮影メンバーを固定しているので自分の感覚や画角、撮り方なども一貫できるのが”いつものメンバー”の強みです。
今回はカメラマンの視点から撮影について私たちが大事にしていることを少し紹介します。
カメラマンの頭の中
世の中にはいろんなカメラマンがいます。
自分の世界観を表現する写真家さん。物撮りや広告などを専門にするカメラマン。建築写真や航空写真を専門にしているカメラマン。
使っている機材も、写真の考え方も、価値観や大切にしていることなど、実は育った畑が違うと完成や感覚も結構異なることも多いです。
私はどちらかというと「商業カメラマン」の分類に入るのかもしれません。
なぜ、そんなネーミングなのかは置いといて、簡単に言うと「お客さんの求めているものを撮る」と言うスタンスです。
自分の撮りたい写真や動画を優先するのではなく、お客さんファーストの撮り方。
言われたことだけ撮影するのではなく、そもそも何のために写真や動画を使うのか、誰に向けてのものなのか、使い方や見せ方を確認した上で撮影を行います。
主に「人」をメインとして撮影してきた中で大切にしていることは「その人の魅力をどう撮れば一番伝わりやすいか」
特に女性の場合、見た目の印象、角度、光の当て方など「お顔の形」に合わせて微調整するのがカメラマンの仕事だとも思っています。
なので、看板や広告などでモデルさんなどのポスターや映像を見ていると商品よりも撮り方の意図を考えています(じっと眺めているので周りからは変な目で見られているかもしれない)
プロが使用するカメラで撮れば「キレイな映像や写真」は簡単に撮ることができます。
でも、大事なのは伝わり方だと考えていて、『何を見せたいのか』『誰にどう感じて欲しいのか』この感覚は動画マーケティング支援を行っていることもあり私の中では非常に重要な位置付けになっています。
また、嫁フォットグラファーが「この人の写真すごい人気なんだって!」「自分の世界観めちゃくちゃ大事にしていてキッズモデルにも怒るらしいよ」と話をよく聞きます。
インスタなどで「俺の写真どう!?かっこいいだろ?」みたいな自分の世界観だけをアピールしているものを見ると、正直「誰のためのものなんだろう」「SNSは承認欲求で使っている人多いよね」と、ちょっと冷めた感覚で話すこともあります。
これは個人の特性や強み、目指しているものや感性の違いなんだと私は思っていて
昔から自分が一番になりたい欲求はゼロに等しく、SNSも自分が目立つことよりも、人を持ち上げること、役に立つことの方がやりがいを感じて結果につながってきたことも関係していると思います。
少しずつ変わってきた企業の情報発信
世の中には小手先のテクニック論や、どこかで見たことのある情報をいかにも自分が発信して「こうすればバズる」「こうすれば結果が出る」なんて投稿や情報をよく目にすると思いますが、万人が挑戦して結果が出ないのは「この特性や個人の強み」に関係していると私は思っています。
今、テレビ番組制作やメディアのお仕事をされている方と繋がりが深くなっていて、こんなお話をされていました。
「バズらせることは簡単」だけど、それはテレビが数値を求めているからの企画であって、企業がやるべきことはもっと別のところに本来はあるんですよね。最近は、バズを狙うことが正義みたいな風潮から少しずつ本質を伝えることが重要と気づいてきた経営者が増えている。
同じことを考えている方と出会って幅が広がりそうな予感がしています。
と言うことで、来月も東京へ。明日は大阪へ行って参ります。