「うちは良い会社のはずなのに、なぜか応募が来ない」
これは、中小企業の社長や採用担当者の方からお話を伺う中で、実際によく聞く声です。
採用動画の撮影やインタビューで現場に入ると、
- 社員同士の雰囲気が良い
- 真面目に仕事へ向き合っている
- お客様から信頼されている
- 社長にも誠実さや熱意がある
そして何より、商品やサービスにしっかりと価値がある。
そんな“本当に良い会社”はたくさんあります。
それでも、応募が来ない。
なぜでしょうか。
結論から言うと、会社が悪いのではなく、魅力の伝え方に課題があるケースが多いです。
求人票や採用ページに必要な情報を載せていても、求職者が知りたい「人」「雰囲気」「働くイメージ」までは伝わりきっていないことがあります。
この記事では、良い会社なのに応募が来ない企業が見落としがちな3つの原因と、採用動画・YouTubeを活用して伝わり方を変えるポイントを解説します。
なぜ「良い会社なのに応募が来ない」のか?
採用で悩んでいる企業の中には、待遇や仕事内容が極端に悪いわけではない会社も多くあります。
むしろ、実際に話を聞いたり、現場を見たりすると、
- 社員を大切にしている
- 教育体制がある
- お客様からの信頼も厚い
- 長く働いている社員がいる
- 社長の想いが強い
このような魅力を持っている会社も少なくありません。
それでも応募が来ない理由は、その魅力が求職者に届いていないからです。
今の求職者は、給与や休日だけでなく、
- どんな人と働くのか
- 職場の雰囲気は自分に合いそうか
- 未経験でも馴染めそうか
- 社長や社員はどんな考え方をしているのか
- この会社で働く未来が想像できるか
こうした情報も見ています。
つまり、採用で選ばれるためには、条件を並べるだけではなく、会社の中身が伝わる情報発信が必要になっています。
上司の前では語れない社員の“本音”を映像にする方法
応募が来ない会社に共通する3つの原因
原因① 求人票だけでは会社の魅力が伝わりにくい
多くの企業では、採用情報として以下のような内容を丁寧に掲載しています。
- 給与・待遇
- 勤務時間
- 休日・福利厚生
- 仕事内容
- 勤務地
- 応募条件
これらは、求職者が応募を判断するうえで欠かせない大切な情報です。
ただ一方で、求人票や募集要項だけでは伝えきれない要素もあります。
- どんな人たちが働いているのか
- 職場の雰囲気はどうか
- 上司や先輩との距離感はどうか
- 未経験でも安心して働けそうか
- この会社で働くイメージが持てるか
特に最近は、条件面だけでなく「自分に合う会社かどうか」を重視して応募先を選ぶ人が増えています。
そのため、求人票に必要な情報がしっかり載っていても、他社との違いや会社らしさが伝わらず、比較の中に埋もれてしまうケースがあります。
つまり、求人票が悪いのではなく、求人票だけでは魅力を伝えきれない時代になっているということです。
だからこそ最近は、社員インタビューや職場風景、社長メッセージ動画などを活用し、求人票では伝わりにくい部分を採用動画やSNSで伝える施策が増えています。
原因② 会社の魅力が社内では当たり前になっている
意外と多いのが、自社の魅力に気づいていない、もしくは発信できていないというケースです。
例えば、
- 社員同士の仲が良い
- 未経験でも丁寧に教える文化がある
- 定着率が高い
- 社長との距離が近い
- 現場の人が優しい
こうした魅力は、外から見るとかなり価値があります。
しかし社内では、「これって普通じゃないの?」「別に特別なことではない」と感じて、わざわざ発信していないことも多いです。
社長の想いも同じです。
インタビューして初めて言語化できたり、社員も知らなかったエピソードが出てきたりすることがあります。
実際に現場で話を聞いていると、
「その話、もっと伝えたほうがいいですよ」
と感じる場面は少なくありません。
社長からすると、当たり前すぎて話すことでもない。
自分から言うことでもない。
だから、聞かれない限り言葉にならない。
でも、第三者から見ると、それは会社の大きな魅力です。
結果として、本来は採用において強みになるはずの魅力が伝わらず、応募機会を逃していることがあります。
原因③ テキストだけでは空気感が伝わらない
求人ページや募集文だけでは、会社の雰囲気までは伝わりません。
求職者が知りたいのは、
- 現場の雰囲気が自分に合っているか
- 社員同士の関係性はどうか
- 忙しさやリアルな働き方はどうか
- 社長はどんな人か
- 自分が働く姿を想像できるか
こうした“空気感”です。
応募条件や待遇だけの情報で「ここで働きたい」と感じてもらうのは、簡単ではありません。
今は、飲食店を選ぶときでさえ、SNSや口コミ、写真、動画を見て判断する時代です。
就職や転職のように人生に関わる選択であれば、なおさら事前に情報を調べる人は多いはずです。
だからこそ最近では、
- 社員インタビュー
- 社長メッセージ動画
- 職場風景の動画
- 1日の仕事紹介
- 若手社員のリアルな声
など、動画を活用する会社が増えています。
採用動画は、会社の雰囲気やリアルを伝えやすく、応募前の不安を減らす効果があります。
ただし、見せ方は会社によって違います。
どんな人材に来てほしいのか。
何を見せると安心してもらえるのか。
どのような印象を持ってもらいたいのか。
ここを整理せずに動画を作っても、採用につながるコンテンツにはなりにくいです。
応募が来ない会社が最初にやるべきこと
もし「うちは良い会社なのに応募が来ない」と感じているなら、まずやるべきは求人媒体の変更ではありません。
最初にやるべきことは、自社の魅力を整理することです。
例えば、
- 社員が辞めにくい理由は何か
- なぜ、お客様に選ばれているのか
- 社長は何を大事にしているのか
- 求職者に安心されるポイントは何か
- どんな人に入社してほしいのか
こうした魅力を言語化し、伝わる形に変えることが重要です。
採用動画やYouTubeを活用する場合も、ただ発信すれば良いわけではありません。
最初に、どのような目的で、誰に向けて、何を伝えるのかを設計する必要があります。
よくいただく質問に、
「自社の場合、どのような企画を動画でやるべきですか?」
というものがあります。
また、
「流行りのダンスやSNSのトレンドに乗らないとダメですか?」
と聞かれることもあります。
私はこう考えています。
「それをやりたい気持ちが強くて、楽しく続けられるならアリです。」
「でも、無理して楽しめないのであれば、おそらく途中で止まります。」
「大事なのは、何のために動画で発信するのか。来てほしい人に価値を感じてもらえる“資産型のコンテンツ”を残していくことです。」
再生数や登録者数が増えたからといって、必ず応募が増えるわけではありません。
Web集客でも同じで、検索順位が上がったからといって、必ず問い合わせが増えるとは限りません。
大事なのは、届けたい相手に、必要な情報が、伝わる形で届いているかです。
採用動画・YouTubeで変わる3つのポイント
採用動画やYouTubeは、ただ会社紹介をするためのものではありません。
うまく活用できれば、応募前の不安を減らし、会社への理解や共感を深めることができます。
ここでは、採用動画・YouTubeによって変わる3つのポイントを紹介します。
① 社員のリアルを伝えることで“働くイメージ”が生まれる
求職者は、応募前に「自分がこの会社で働けそうか」を考えています。
そのときに重要になるのが、社員のリアルな声です。
- なぜ入社したのか
- 入社前に不安だったことは何か
- 実際に働いてみてどう感じているのか
- どんな成長を感じているのか
- どんな人に向いている会社なのか
こうした内容は、求人票だけでは伝わりにくい情報です。
社員インタビュー動画や仕事紹介動画を通じて、求職者は「ここで働く自分」を想像しやすくなります。
② 社長や現場の言葉で“共感”が生まれる
採用では、会社の条件だけでなく、考え方や価値観も見られています。
特に中小企業の場合、社長の考え方や現場の空気感は、求職者にとって大きな判断材料になります。
ただ、社長や社員が自分の言葉で魅力を伝えるのは簡単ではありません。
だからこそ、インタビューを通じて、
- なぜこの事業をしているのか
- 社員にどんな環境を作りたいのか
- どんな人と一緒に働きたいのか
- 仕事で大切にしている価値観は何か
を引き出すことが大切です。
きれいに整えられた言葉よりも、その人の本音や背景が伝わる言葉のほうが、求職者の心に残ることがあります。
③ 応募前に“信頼”が形成される
採用動画やYouTubeの強みは、応募前に会社への理解を深められることです。
求人票を見ただけの状態と、社長や社員の話を動画で見た状態では、会社への印象が大きく変わります。
動画を通じて、
- 会社の雰囲気
- 働く人の人柄
- 仕事内容のリアル
- 社長の考え方
- 入社後のイメージ
が伝わると、求職者は安心して応募しやすくなります。
ただ応募数を増やすだけではなく、会社に合う人からの応募を増やすという意味でも、採用動画やYouTubeは有効です。
採用動画がうまくいかない会社の特徴
一方で、採用動画を作れば必ず成果が出るわけではありません。
うまくいかない会社には、いくつか共通点があります。
とりあえず動画を作っている
「採用に動画が必要らしいから、とりあえず作ろう」という状態では、成果につながりにくいです。
誰に向けた動画なのか。
何を伝える動画なのか。
見た人にどう感じてほしいのか。
ここが曖昧なまま作ると、きれいな動画にはなっても、採用には効きにくくなります。
見た目のクオリティだけを重視している
映像の見た目は大切です。
ただし、採用動画で本当に大事なのは、かっこよさだけではありません。
求職者が知りたいのは、リアルな働き方や人の雰囲気です。
演出しすぎた動画よりも、等身大の言葉や現場の空気感が伝わる動画のほうが、応募の後押しになることがあります。
誰に向けているのかが決まっていない
採用動画は、すべての人に良く見せるためのものではありません。
大切なのは、自社に合う人に伝わることです。
若手に来てほしいのか。
経験者に来てほしいのか。
未経験でも素直に学べる人に来てほしいのか。
会社の価値観に共感する人に来てほしいのか。
届けたい相手が明確になるほど、伝える内容も変わります。
条件で勝てなくても採用できる会社には理由があります
採用動画やYouTube支援の現場では、企業の採用担当者の方とさまざまな話をします。
その中で、「うちは大企業ほど給与も福利厚生も出せない」という声を聞くことがあります。
確かに、条件面だけで大手企業と正面から競争するのは簡単ではありません。
それでも、継続的に良い人材を採用している会社はあります。
その違いは、給与や知名度だけではありません。
自社に合う人へ、会社の魅力がきちんと届いているかどうかです。
- どんな人たちと働けるのか
- どんな考えの社長なのか
- 未経験でも成長できる環境か
- 働く人同士の空気感はどうか
- この会社で働く未来が想像できるか
こうした情報に共感して応募する人は確実にいます。
そして大事なのは、すべての人に選ばれる必要はないということです。
自社に合う人に、きちんと伝わること。
それが採用成功の第一歩だと感じます。
採用動画を導入する前に考えるべきこと
採用動画やYouTubeを始める前に、まず整理しておきたいことがあります。
それは、誰に・何を・どう伝えるかです。
- どんな人材に来てほしいのか
- その人は応募前に何を不安に感じているのか
- 自社のどの魅力を伝えるべきか
- 社員インタビューが良いのか、社長メッセージが良いのか
- YouTube、採用ページ、SNSをどうつなげるのか
採用動画は、単体で完結するものではありません。
採用ページに掲載する。
YouTubeで継続的に発信する。
SNSで短く切り抜いて見せる。
面接前に見てもらう。
会社説明会で活用する。
このように、動画をどこで見せるかによって効果は変わります。
だからこそ、動画を作る前に、採用全体の導線を考えることが重要です。
応募が来ない会社は「魅力不足」ではなく「伝達不足」かもしれません
良い会社なのに応募が来ない。
その原因は、会社そのものの価値ではなく、魅力が求職者に届いていないことかもしれません。
今回お伝えした、見落とされがちな3つの原因はこちらです。
- 求人票だけでは会社の魅力が伝わりにくい
- 社内では当たり前になっている魅力に気づけていない
- テキストだけでは職場の空気感や人柄が伝わりにくい
今は、条件だけを比較して選ばれる時代ではありません。
「誰と働くのか」
「どんな雰囲気なのか」
「この会社で働く未来が想像できるか」
こうした情報に共感して応募する人は確実にいます。
もし今、応募が来ないことに悩んでいるなら、求人媒体を増やす前に、自社の魅力がきちんと伝わっているかを見直してみることをおすすめします。
伝え方が変わるだけで、採用の結果が変わる会社は少なくありません。
採用の魅力整理や動画活用を考えている企業様へ
採用動画は、ただ制作すれば成果が出るものではありません。
「誰に・何を・どう伝えるか」という設計があって初めて、応募や共感につながります。
アベニールデザインでは、社長インタビュー・社員インタビュー・現場撮影を通じて、会社の魅力を採用につながる形で発信する支援を行っています。
また、動画を作るだけでなく、
- 社長や社員の言葉を引き出すインタビュー設計
- 応募につながるストーリー構築
- YouTubeを活用した採用導線づくり
- 採用ページやSNSへの展開
まで一貫してサポートしています。
「うちの良さがうまく伝わっていない気がする」
「採用動画やYouTubeを活用したいけれど、何から始めればいいかわからない」
そんな企業様は、お気軽にご相談ください。