ブランディング・採用動画

採用動画の費用対効果とは?価格だけで比較すると失敗する理由

採用動画を検討するとき、多くの企業が気になるのが「費用対効果」ではないでしょうか。

実際、ご相談をいただく中でも、以下のような声をいただくことがあります。

「制作会社によって見積もり金額がかなり違う」
「費用を抑えたいけど、どこまで対応してくれるのかわからない」
「そもそも、自社にどんな進め方が合っているのか整理できていない」

もちろん、費用を考えることは大切です。

ただ、採用動画は「価格が安いから良い」「高いから安心」という単純なものではありません。

企業によって、どんな人材を採用したいのか、どのようなシーンで動画を活用したいのか、YouTubeやSNS運用まで考えているのかによって、必要な動画の種類(構成)や施策は大きく異なります。

「きれいな動画」を作ったのに、なぜ応募に繋がらないのか。

実際の現場でも、

「動画はできたけど、応募にはなかなか繋がらなかった」
「動画を公開したあと、どう活用すればいいかわからなかった」

というご相談をいただくことがあります。

その中で感じるのは、価格や見た目だけではなく、

「誰に、何を、どう届けるのか」まで設計されているかによって、動画の役割や見え方が大きく変わります。

大切なのは、価格だけで比較することではなく、自社に合った進め方や、公開後の活用も含めて考えることだと感じています。

この記事では、採用動画の費用対効果を考える上で見落とされやすいポイントや、実際の現場で感じることをもとに、「価格だけで比較すると失敗しやすい理由」「成果につながる採用動画の考え方」について整理していきます。

 

採用動画の費用対効果とは?まず知っておきたい考え方

採用動画の費用対効果を考えるとき、単純に「動画を作ったあと、何件応募が増えたか」だけで判断されることがあると思います。

応募数は大切な指標のひとつですが、採用動画の本当の価値は、短期的な応募数だけでは測りきれないのも事実です。

求人媒体や広告は、掲載期間が終わると露出も止まってしまいます。

一方で採用動画は、自社サイトや採用ページ、YouTube、SNS、会社説明会、面接前の共有資料など、さまざまな場面で継続的に活用することができます。

つまり、採用動画は単なる「制作物」ではなく、会社の魅力や働く人の雰囲気を伝え続けるための“採用資産”として考えることが大切です。

特に中小企業の場合、大手企業のように知名度や条件面だけで比較されると、不利になる場面もあります。

だからこそ、動画を通して「どんな人が働いているのか」「どんな考え方で仕事をしているのか」「自分がここで働く姿を想像できるか」を伝えることが、採用活動の費用対効果を高めるうえで重要になります。

実際に弊社の取引先では、このような活用をされています。

<採用動画を広告ではなく”資産”として活用>
・会社説明会で毎回人事が話されていたことを動画化し、効率とクオリティを担保。

・エントリーしてくれている学生に向けてメール、LINEで動画を配信。
・YouTubeやSNSで配信しつつ、エントリー者向けの限定動画を別で配信する仕組みを構築。

採用動画の費用対効果は、再生数や応募数だけで見るのではなく、応募前の会社理解、採用ミスマッチの防止、説明工数の削減、そして長期的な採用広報への活用まで含めて考える必要があります。

採用動画の効果については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
採用動画の効果とは?応募につながる動画活用を中小企業向けに解説

なぜ「価格」だけで採用動画を比較すると、違いが見えづらくなるのか?

採用動画を比較するとき『どのくらいの費用が必要なのか』知りたいと思います。

実際に制作会社を探してみると、同じ採用動画という言葉でも、数十万円〜数百万円まで価格帯に大きな差があります。

そのため、

「何が違うのかわからない」
「結局どこを比較すればいいのかわからない」

と感じる企業も多いではないでしょうか。

費用感を把握することは大切ですが、採用動画は単純に「動画を作るサービス」ではなく、企業によって必要な内容や進め方が大きく変わります。

例えば、

・採用サイト用の会社紹介動画を作りたいのか
・YouTubeやSNSも含めて継続的に発信したいのか
・社内に撮影・編集できるメンバーがいるのか
・採用広報として長期的に運用していきたいのか

これによって、必要な施策や費用だけでなく、社内体制も変わってきます。

そのため、価格だけを比較していると「自社に本当に必要なことは何か」が見えづらくなることもあります。

仮に自社運用を行う場合、誰が社内で担当するのかによってスピード感も変わってくることもあります。

本業がある中で別作業が増え負担が大きくなりリソース不足に陥るなど、実際に起こっているお話も過去にありました。

重要なのは“自社に合った進め方”を考えることだと思います。

価格比較だけでは見えない動画制作の特徴

採用動画を検討するとき、費用感を知りたいので見積り比較を行うと思います。

社内で決裁を進める中で、「できるだけ費用を抑えたい」という考え方が優先されることもありますよね。

価格が判断軸になると、一番見積もりが安い業者に頼むことになると思います。

そもそも、採用動画は動画を作ることが目的ではなく、応募につながることが目的です。

だからこそ比較するときは、『金額・撮影機材・制作実績』だけで判断しない方が良いと思っています。

むしろ大切なのは、

「どんな人材を採用したいのか」
「会社の何を伝えるべきなのか」
「なぜ今、採用に課題を感じているのか」

そんな話を制作前にどれだけ一緒に整理してくれるかじゃないでしょうか。

採用動画は編集ソフトや撮影機材で成果が決まるわけではありません。

どんな人に、何を伝えるか。その設計ができているかどうかで、完成する動画は大きく変わると思っています。

また、費用の違いは採用動画としての種類、工数、人、内容と複数の項目が重なり合っているため、単純な金額差だけで比較することが難しいのも動画制作の見積もりの特徴でもあると思います。

会社ごとに必要な施策や運用体制は異なる

採用動画と一言でいっても、企業ごとに必要な施策や活用は大きく異なります。

<動画の種類と活用先の違い>
・採用サイトに掲載するための会社紹介動画
・YouTubeやSNSも含めて継続的に発信したい
・SNSやWeb広告に掲載するための広告動画
・社内で撮影・編集を行いながら進めたい企業

動画を制作する目的、どのプラットホームで発信するのか、同じ業界であっても会社それぞれで必要な施策も変わります。

広告運用や求人媒体には年間で大きな予算をかけている企業もある一方、採用動画やYouTube運用は「コストが高い」と感じる企業もあるかもしれません。

実際には、採用動画やYouTube運用において「一度作って終わり」ではなく、採用サイトや説明会、WebサイトやSNSなど、活用できるシーンは多くなります。

事実として、数ヶ月前の動画・数年前の動画を見て問い合わせがあった事例も起こっています。

広告では実現できないストック型のコンテンツになるのも特徴です。

そのため、単純な“制作費”として見るだけではなく「様々なシーンで動画を活用して、採用導線を仕組み化する」という視点から、

未来への投資として本格的に取り組んでいる企業の方が成果につながっているように感じます。

内製化においても、社内にマーケティング担当がいるのか、SNS発信の経験があるのか、時間を割いて担当できる社員がいるかによっても、必要なサポート体制は異なります。

実際に私たちの会社でも、お問い合わせやご相談された企業さんの課題や要望によって、ご提案する内容や制作する動画や構成も変わるため、必要な工数や費用感は全く違ってきます。

大切なのは、自社にとってどのような採用設計が良いのか、そして動画をどのように活用すべきか。

会社にあった進め方や運用体制を構築していくことが、結果的に人事部や採用担当者の負担も減らすことにつながると思います。

動画のクオリティと成果の関係性

採用動画を検討する中で、動画のクオリティは大切です。

前提として、クオリティが高ければ高いに越したことはないです。

ただ、広告動画や見た瞬間に「うわぁ」と思ってもらうための動画ではなく、高い映像クオリティだからといって応募が集まるわけでもありません。

4K・8Kの映像美・ドローン撮影、シネマカメラ導入など、作り込んだ映像美を見せる目的の動画と、求職者に会社の魅力を伝える動画役割が違います。(価格も違います)

特に近年は、求職者自身がYouTubeやSNSを通して、「どんな人がいるのか」や「働く人のリアルな雰囲気」や「口コミや評判」を見ているケースも増えています。

「伝えたい相手に正しく情報を届けるための手段として動画を使う」という考え方が大切だと思っています。

見た目のクオリティではなく、中身のクオリティを上げること。

逆に見た目のクオリティが雑だったりするとノイズとなってマイナス要素になります。

採用動画では「誰に、どんな印象を持ってもらいたいのか」を重要視し、自社にとってどのような動画を発信すべきか設計することが重要です。

応募につながる採用動画の設計はこちらの記事でも詳しく解説しています
良い会社なのに応募が来ない理由|採用動画で見落とされがちな3つの原因

採用動画のご相談で、実際によく聞くこと

採用動画のご相談をいただく中で、企業ごとに課題や状況はさまざまです。

実際にお問い合わせやご相談いただく内容として、

  • 採用動画をやった方が良いとは聞くけど、何を発信すればいいかわからない
  • 他社を参考にして動画を作ってみたものの、実際作って終わった感がある
  • YouTubeやSNS発信も、運用方法や知見を持った社員がいない
  • 社内で内製化しているものの、負担になっている部分は外注しようと思う

といったご相談をいただくことがあります。

実際、採用動画は「動画を1本作れば終わり」というものではなく、会社の魅力をどう伝えていくのか、どんな人に届けたいのかによっても、必要な発信や運用は、例え同じ業界だったとしても会社ごと変わってくると思っています。

「他社がやっているから始める」という状態だと、とりあえず真似してみるというケースもあります。(同じような発信やテーマになりがち)

あと、大事なのはパートナー選び。

「動画の質」だけ考えると、どの動画制作会社でもある程度のクオリティ担保はできると思います。

それは撮影機材そのもののレベルが進化していることです。(10年前と全く違います)

極端な話、プロのカメラマンではなくても高価なカメラを使用すれば高画質な動画は普通に撮れます。

ただ、大事なのは動画の構成や表情の捉え方。

何を見せるためのカットなのかを考えながら使うカットを収録するので、その辺りはどのような動画にするかで変わってきます。

でも、複数のiPhoneを設置してマルチカメラの状態を作れば、カット割り次第では意外と良い仕上がりにできるのも事実です。

内製化したい企業さんは、この辺りの撮影工夫ができると自社で撮影準備や時間もスムーズになるかもしれません。

ただ、企画や運用の面においては本業のリソースを圧迫するケースも多いです。

必要な部分だけ外注して、時間の使い方を正しく整理できることが結果的に会社の利益になると思っているので、このあたりを最適化したいご相談は最近多くなってきています。

実際に私たちのクライアントさんで5年以上自社で撮影されて運用と編集だけご依頼いただいている企業さんもあります。

それでも「YouTube見てきました」という声が実際に上がっているので、自分たちの会社の場合はどのような運用スタイルが合っているか?という部分から整えていくと良い方向に向かっていけると感じています。

採用動画の費用だけでは見えにくい、実際の現場での違い

ここでは、実際の採用動画の収録時やクライアント様からの声も紹介しながら、費用や見積書だけでは見えにくい部分についてお話ししたいと思います。

採用動画は、「撮影して編集する」という工程だけを見ると、どの制作会社も似ているように見えるかもしれません。

しかし実際の現場では、撮影前の整理や質問の仕方、社員さんとのコミュニケーションによって、完成する動画の内容は大きく変わると思っています。

撮影そのものより「何を伝えたいか」を事前に整理する

採用動画のご相談をいただくと、具体的な動画制作の段取りや打ち合わせがあります。

ただ、実際にはその前段階の整理が重要になることもあります。

どんな人に応募してほしいのか。
どんな会社として見られたいのか。
何を伝えることで応募につながるのか。

採用動画の目的は、ただ会社を紹介することではありません。

求職者に会社の魅力や働く人の雰囲気を伝え、「ここで働くイメージ」を持ってもらうことです。

社員インタビューの収録の前に「なぜこの会社を選んだのですか?」「どこの会社と迷ってましたか?」など、そもそも入社前の背景を聞いてみると「実は〇〇が理由だったんですよね」と心を開いて会話してくれたりします。

誰に見て欲しいのかを考える時、私は目の前に答えがあると思っています。

理想の人材を求めている理由、それには企業側にも理由があるはずです。

誰でもいいわけじゃないと思います。今、実際に働いて活躍している社員がいるはずです。

その人たちにこそ、選んだ理由や続けている理由をリアルに教えてくれる存在です。

その会話の中で「何が伝わったからエントリーして入社まで決めたのか」を知ることで、企業側として何を発信したらいいか答えも見えてきます。

また、正解は1つじゃないと思います。

いろんな人がいてくれるから会社も成り立っている。同じ感性や見た目の人はいませんからね。

でも、ある会社では「社長の考えや人柄が好きだから、今の仕事を続けている大きな理由ですね」と複数人から話を聞いたことがあります。

動画で伝わることもあれば、直接体感することで意識も変わることもあると思います。

そのために動画はどういう役割にするべきか。そこを設計することが現場を通じて大切に考えるようになりました。

そのためには、カメラを回す前に、採用したい人物像や伝えるべき価値を一緒に整理しておくことが大切です。

事前に用意した答えだけでは、その人らしさが見えにくいこともある

社員インタビューでは、事前に台本など質問項目を準備することも大切です。

ただ、実際の収録現場では『本人の言葉というより、作られた文章を読み上げているような印象』になってしまうこともあります。

お話しすることが得意な方もいらっしゃいますが、これまでの経験上、多くの社員さんはカメラに慣れているわけではありません。

実際に収録が始まると、最初は緊張される方も多く、普段からスピーチやロープレ、セミナーなど行っている方でもカメラが目の前にあると全く別の空気感を感じてしまうようです。

だからこそ、事前に準備した答えをそのまま話してもらうよりも、その人の経験や考え方が自然に出てくるような雰囲気づくりや関係性を構築していくことも採用動画制作において重要なことだと感じています。

また、”その人らしさ”を見せるための動画なのか、”わかりやすく理解させるため”の動画なのか、対象となる求職者や人材、目的によって変わってくるので、やはり動画の設計はとても重要になってくると思います。

質問の仕方や現場の空気感によって、話しやすさが変わることもある

収録現場では、同じ質問でも、聞き方や現場の空気感によって返ってくる言葉は変わることがあります。

最初は緊張していた社員さんが、会話を重ねるうちに自然な表情になり、自分の言葉で話してくださることもありました。

ここはイントネーションの違和感や、話されている雰囲気を見てアドバイスしたりすることでもありますが「仕事で大変だったことはありますか?」と聞くだけでは、当たり障りのない答えになることも多いです。

撮影時、周りには上司や人事担当がいる中でカメラを向けられて自分が話をする。

相当なプレッシャーがかかってしまう人も中にはいます。

でも、その方の立場やこれまでの経験を踏まえながら深掘りしていくことで、「なぜその仕事を続けられているのか」「どんな瞬間にやりがいを感じるのか」といった、より具体的な言葉が出てくることがあります。

こうした部分は、見積書の項目には表れにくい部分ですよね。

しかし採用動画の費用対効果を左右するのは、撮影機材や編集ソフトではなく、「誰に何を伝えるのか」を整理し、インタビュー動画では、その人らしい言葉を引き出せるかどうかなど、現場での対応力も大事だと私は考えています。

社員インタビューについては、こちらの記事でも詳しくお話ししています。
「うまく話そう」とするほど本心は隠れる。社員の“本音”を動画にする方法

まとめ|採用動画の費用対効果は「いくらで作るか」だけでは決まらない

採用動画を検討するとき、費用は重要な判断材料のひとつです。

しかし実際には、価格だけを比較しても採用動画の費用対効果を正しく判断することはできません。

どんな人材に届けたいのか。
どんな会社として見られたいのか。
何を伝えることで応募につなげたいのか。

こうした部分が整理されているかどうかによって、同じような予算で制作した動画でも結果は大きく変わってきます。

また、採用動画は「作って終わり」ではありません。

採用サイトや会社説明会、YouTubeやSNSなど、さまざまな場面で活用することで、会社の魅力を伝え続ける採用資産にもなります。

実際の現場でも、求職者が見ているのはキレイな映像ではなく、「どんな人が働いているのか」「どんな考え方で仕事をしているのか」といったリアルな部分であることを感じます。

だからこそ私たちは、採用動画の費用対効果を高めるためには、動画制作そのものよりも、「誰に、何を、どう届けるのか」を整理することが大切だと考えています。

・採用動画を検討しているが何から始めれば良いかわからない
・制作会社の見積もりを比較している
・採用サイトやYouTubeも含めて活用方法を相談したい
・内製化と外注のどちらが良いか悩んでいる

このようなお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。

AVENIRでは、採用動画の制作だけでなく、採用広報全体の設計や運用も含めてサポートしています。

採用動画の費用対効果を高めたい企業様へ

採用動画は、作ることが目的ではありません。

誰に何を届けるのかを整理し、自社に合った採用広報の仕組みをつくることが重要です。

AVENIRでは、採用動画の制作だけでなく、企画・インタビュー設計・YouTube運用まで一貫してサポートしています。

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